セミナーレポート:新規事業創出のプロセスにおける課題、その課題解決のためのビジネスプ ランニングのノウハウ・事例

2022年518日(水)に当社は無料セミナー「新規事業創出のプロセスにおける課題、その課題解決のためのビジネスプランニングのノウハウ・事例」を実施いたしました。

本セミナーでは、新規事業開発、組織開発をサポートしてきた当社の経験を踏まえて、新規事業のアイディアをいかに「実行可能なプラン」に落とし込んでビジネスを実現できるのかについて、事例など交えながら、施策を検討する際のポイント・ノウハウをご紹介いたしました。

今回は本セミナーの概略についてご報告いたします。


目次

当日のアジェンダ

  • 開会のご挨拶、本セミナーについて
  • 講演 : 新規事業のプロセスとビジネスプラニングの課題
    (株式会社アイディアポイント 取締役 内田 智士)
  • 講演 : ビジネスプランニングのノウハウ、研修実施&サポート事例
    (株式会社アイディアポイント 代表取締役社長 岩田 徹)
  • 質疑応答
  • 閉会のご挨拶、弊社ソリューションのご案内、アンケート

以下、本セミナーのサマリを箇条書きにてご報告いたします。


プログラム①新規事業のプロセスとビジネスプラニングの課題

新規事業創出に関わる社内のプレーヤーの整理

  • 新規事業創出に関するプレーヤーを整理すると提案者、提案者の上司、意思決定者、推進者
  • プログラム①では、「推進者」の立場のときに、全体をどう考えていくべきかについて議論

新規事業創出のプロセスについて

  • 製品開発や研究開発テーマ創出、新規自事業創出にステージゲートプロセスが使われる

新規事業創出プロセスにて発生する課題

  • 新規事業創出をどの社員に任せるか
    ・全社員に任せるのか or 一部の社員に任せるのか
    ・100%の稼働を費やすのか or 一部の稼働を費やすのか
    ・指名制 or 挙手制
     ◆指名制→既存事業で成果をだしている社員 or そうでない社員
     ◆挙手制→新規事業にチャレンジしたい社員 or そうでない社員

どういう場で取り組みを行うか

  • 新規事業創出に関する専門部署を設置する
  • 新規事業創出に関する意思決定者に提案できる機会を設ける(例えば、新規事業提案制度など)
  • 新規事業創出に必要な知識・スキルを学ぶ機会(研修など)を設ける
  • 上記を組み合わせて施策を行う企業が増えています

提案者の上司のよかれと思って行う干渉は実際には裏目にでることがある

提案者と意思決定者のコミュニケーション

  • 評価のタイミングがポイント
  • 最終意思決定者が、早い段階で、どれだけ頻度高く評価(提案内容を見る)をするかが大事

誰が実行するのか

  • コーポレート部門内で実行するのか or コーポレート部門外で実行するのか
    ・コーポレート部門だと、新規事業開発部門、経営企画部門、研究開発部門などで実行
    ・コーポレート部門外だと、事業部門(●●事業本部)で実行
  • 新たな事業部門を設置するのか or 既存の事業部門に引き取ってもらうのか
  • 提案者は関わり続けるのか or 関わり続けないのか
  • 限られた社員だけが考えて実行するのではなく、色々な部門が絡んで、関わる社員全員が幅広く(発想もプランニングも)行う必要があります

プログラム②ビジネスプランニングのノウハウ、研修実施&サポート事例

新規事業開発検討のプロセス(全体像)

  • 大切なのは目的・ゴール。手段はなんとかなる
    (『志・大義』や『それを欲する人がいるか / 提供価値』。「実現性」「効率性」は後回し)
  • 正解がないことを前提に、『常に選択肢を持ちながら』柔軟に対応できる状態で進めることが大切(一本足打法、『べき』、『なくてはならない』はプロジェクトを苦しめます)
  • 『ボツにする』 、『変更する』、『やっぱりやめる』仕組み・勇気が大切
  • 適切なフィードバックの仕組み・タイミングが大切(前半はとにかく、育てることに集中!)

ビジネスプランニングのノウハウ

  • ビジネスプランニングの段階で意思決定に必要な情報が絞られている
  • 『適切な』質問を立てて、それに回答する形式で記入する形式で記入する。ミスリードしない事例の提示や記入方法の説明(よくあるミスをしないような注意事項の提示)
  • 個別アドバイスの際には、適切な情報源 / 調査方法のアドバイスを行う。
  • 『起点』を動かさないで検討内容を変更するためのアドバイス、ディスカッションが必要
  • 主要分野に関しては、当社は他社での検討経験もあるので、上手に役立てていただけるとよい

人材、組織とコミュニケーション

  • 事業を『創る』人に必要なもの
    ・『矛盾した2つの要素』を上手に持ち合わせる(バランスのいい人)
     ◆純粋さ⇔したたかさ
     ◆完璧さ⇔いい加減さ
     ◆健全な危機感⇔ワクワクした気持ち
      …

    ・それぞれの段階(構想段階、計画段階、実行段階)で、必要なマインドが異なるので、上手に「使い分ける」ことが必要
     ◆構想段階 : 少々大雑把でもノリのいい『なんとかなる主義』
     ◆計画段階 : 細心に物事を進め失敗を許さない『完璧主義』
     ◆実行段階 : 力強い推進力でまわりを引っ張る『前進主義』

    ・事業を創る人に必要なスキルは、1社だけでキャリアを積んでいると身につきにくいスキルも確実に存在しています(逆に、十分、身についているスキルも多い)
     ◆高いマインドセット、モチベーションとそれを維持するスキル
     ◆汎用性の高いベーシックなビジネススキル(マナー、ロジカルシンキング、オペレーション、コミュニケーション、事業戦略、マーケティング、マネジメント、リーダーシップ など)
     ◆『構想する』スキル(志・大義をベースにした大きな絵、主観的な意見、ストーリー)
     ◆異業種と『つながる』スキル(自社の代表として議論する / 意思決定をする、『プロフェッショナル』として話す、他の分野の『プロフェッショナル』と話す)
    ※:受発注関係のない人と話すのが苦手

『組織上の課題』をどうクリアするのか?

  • 基本的にはオーナーのいない案件はうまくいかない
  • オーナーが責任を持って意思決定してなんとかうまくいかせる / あきらめる しかない
  • 仕組みとしてできることは、役割責任を明確にして、プロセスをコントロールすること

まとめ

  • 当社としては、「新しいことに取り組むことは楽しい!」ということを大切にして、ご一緒させていただきます
  • Do the right thing. Do the thing right. (正しい物事をする。物事を正しくする)』。新しいことをやるときは正しいことを、正しい方法でやることが大切です。今後も当社は、色々な知見を取り入れながら、正しいこととは何なのかを考えながら、ビジネスプランニングのサービスを提供してまいります

 本記事に関するご質問やコメント、疑問に感じた点がございましたら、ぜひ、お問い合わせフォームより連絡ください。最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社アイディアポイント
管理本部
高橋佑季

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