アイディアポイント岩田です。みなさんは、4月いかがお過ごしでしょうか?私自身は事務的な仕事も終え、大学の授業も無事にスタートして、無事に軌道にのりはじめたところです。今回は、前回に引き続き、参加した新人研修の報告です。今回は、『AIビジネス企画の勉強会』ということで、半分は『ビジネスの企画』なので、前回ほどキツくありませんでした。AIに関しては、わからないことは多いけれども楽しいなと… というわけで、報告と自分用のまとめです。
AI時代の企画とは? – 議論のスタートは、ところで、『AIって何なの!?何ができるの!?』
世の中には、『AI搭載〇〇』が多くあります。それは、どんなAIなのでしょう?AIって、何なのでしょう?人工知能搭載洗濯乾燥機は、AIなのか?ルンバに代表されるお掃除ロボットはAIなのか?Googleの検索エンジン、表示のアルゴリズムはAIなのか?自動運転はAIなのか?etc… 一体、AIとは何だろうか?何ができるのか?から議論はスタートです。
AIは、できることによってレベル分けができていて、例えば、こんな分類ができる
- レベル1 単純制御アルゴリズム:AI搭載家電
- レベル2 ルールベースの推論プログラム:お掃除ロボット?
- レベル3 機械学習:検索エンジン、スパムメール検知など
- レベル4 深層学習、ディープラーニング:自動翻訳、自動運転
- レベル5? 汎用人工知能:ドラえもん、アトムなど
ちなみに、ChatGPTに聞いたら、こんな感じの回答が。便利すぎる…
質問① AIのレベル分けについて教えてください
AIのレベル分けにはいくつかの方法がありますが、代表的なものには以下のようなものがあります。
弱い人工知能(Weak AI):ある特定のタスクをこなすことができる人工知能のことを指します。例えば、チェスのプレイヤーとしてプログラムされたAIなどが該当します。
強い人工知能(Strong AI):あらゆるタスクにおいて、人間と同等またはそれ以上の知能を持つ人工知能のことを指します。これはまだ実現していません。
人工一般知能(AGI):あらゆるタスクにおいて、人間と同等の知能を持つ人工知能のことを指します。強い人工知能に相当する概念です。
超人工知能(ASI):人間をはるかに超える知能を持つ人工知能のことを指します。これもまだ実現していません。
以上が一般的なAIのレベル分けの方法です。ただし、これらの分類に厳密な境界線はなく、どのレベルに該当するかは議論の余地があります。また、研究の進歩によって新しい分類が提案される可能性もあります。
うーん、学校で勉強した。懐かしい(辛うじて、記憶にある)。研究者としては、何でもできて、ものすごい課題解決できるAIを作りたいですよね。
質問② 自動運転のレベルを分けと定義を教えて
自動運転におけるレベル分けは、米国自動車工業会(SAE)が定めたものが一般的です。以下に、SAEの自動運転レベルについて説明します。
レベル1:運転者支援
運転者がハンドルやアクセル、ブレーキを操作して運転するが、一部のタスクを支援する機能がある。例えば、車線をキープする機能や、アダプティブクルーズコントロール(ACC)などが該当する。
レベル2:部分自動運転
一部の状況下で、車両が運転を自動化できるが、運転者が常に監視する必要がある。例えば、高速道路などでのレーンキープアシストや、自動駐車システムなどが該当する。
レベル3:条件付き自動運転
車両が特定の状況下で運転を自動化し、運転者が一時的に運転から離れることができるが、必要に応じてすぐに運転を再開する必要がある。例えば、渋滞時の渋滞走行支援などが該当する。
レベル4:高度自動運転
車両があらゆる状況下で運転を自動化でき、運転者が完全に運転から離れることができる。ただし、特定の地域や道路状況などでのみ自動運転が可能であることが条件となる。例えば、特定の地域での自動運転タクシーサービスなどが該当する。
レベル5:完全自動運転
車両があらゆる状況下で完全に自動化され、運転者が不要となる。このレベルの自動運転は、完全に市場に投入される前に、法的・技術的な課題が解決される必要があります。現在のところ、完全自動運転車はまだ実用化されていません。
これは聞いたことあるぞ。全然関係ないけど、昔から『自動車』って、言うほど『自動じゃないよな』と思っていました。いずれ、レベル5になるんだろうなぁ…。
私たちは、なぜ、『企画』にこだわらなくてはいけないのか? – 『企画』こそが『価値』につながるから
ここは、私が参加した会社の過去のプロジェクトや考え方に関するものだったので、私なりに意訳すると… データ活用、AI活用を考えるときに、『何を』するのかによって、実現できる『価値』が大きく違ってくるため、最初の『自分たちは何を実現したいのか』、『何を分析するのか』、『どんなことができたらうれしいのか』を仮説であっても最初にきちんと描くことが大事なんだということでした。
あとは… 「これ、分析してもらえないかな」みたいな仕事ばかり受けていてもおもしろくないだろうと。有名な大聖堂の話がありますが(いつか、ブログで書こうかな)、同じ仕事をするにしても、ぜひ、『歴史的な大聖堂を作る』仕事をしようとする志が大事ですね。
結構、この部分、経験や発想が必要なので、ある種の『アーティスティック』な能力が必要だそうです。
レベル3以上のAIを活用したサービスを考えてみよう!!
ということで、ここでは、その場で、無邪気に、『自分、こんなもの欲しいっす』みたいなアイディアを出しました。本当に本当にジャストアイディアなので、ここで共有します。考えれば、意外と出るものですね。
- その場の雰囲気や色、天気とかに合わせて自分にとっての音楽(BGM)を流してくれるサービス
- 出会い系。条件ではないマッチングをしてくれるアプリ
- 飲食店のスタッフの最適配置計算
- 間取りを見て、部屋の家具の配置を考えてくれるサービス
- メンタル不全のカイゼンサービス
- 不動産で『場所』の雰囲気を上手に提案してほしい
- 服薬の状況、病院の予約、自分のスケジュールを上手に組み合わせてほしい
- 訪問前にオンラインで商談できる場所を探して教えてほしい / ミーティング場所の確保が面倒くさい
などなど
ちなみに、私が考えたのは…
- 社内から問い合わせがあったら、適切によい表現で返事しておいてもらえる。「断っておいて」と言ったら、とても丁寧な文面で返事してくれる & 同じ会社から来たものは同じように断っておいてくれる
- お客さまの問い合わせがあったら適切に返事してくれるサービス。「以前、〇〇さんに送ったものを少し書き換えて返事しておいて」で返事してくれる
- 部下からメールが来たら、選択肢とPros & Consを挙げてくれるサービス。これ、本当に欲しい。選択肢A、B、C、どうしますか?みたいな
- 私が新しくはじめる趣味を勧めてほしい
- 今日、着るべき服を決めてほしい。これ、本当に面倒くさくて…
- 今日、作る献立 / 買い物(買うべきもの)情報をおすすめしてほしい。料理は創作意欲のある日と全然ない日の差が大きい & 買い物は、イマイチ、構造的な頭の使い方できなくて…
- 話しているときの「感情」、「理解度」、「眠い / 眠くない」、「不満」がわかるものがほしい。みんな熱心に聞いているのか、退屈しているのか、わかっているのか、わかっていないのか、このジョークが受けているのか、受けていないのかとか知りたいです
- 受講者の質問を「翻訳」してくれるとうれしい。質問の意図がわからないことって、意外とあるんですよね。
- 社員の中で「こいつ、やばそうだよ」というのがわかれば、うれしい。忙しいと目配りできないことがありまして、任せるつもりはないんだけど、元気のない社員がいるなら知りたいところ
- お客さまが「納得できていない」のかそうでないのかわかるような情報がほしい。お客さまは、直接、不満、言ってくれないですからね
- 会食の際のお店のお勧めを選んでほしい。これ、真面目にやると結構、時間かかるんですよね。嫌いじゃないんだけど、ある程度、絞り込めるようにしたい。友達なら食べログでもいいんだけど、ビジネスでゆっくり話したいときは結構気を使う..
- 自社に最適な社員を選んでほしい。長く働いて、幸せになれる人。これは切実、AIに任せるつもりはないんだけど、アドバイスがほしい
- Zoomのプラグインで顔認証で感情がわかるもの、(研修のグループワーク中に)ブレイクアウトルーム内で、誰が何分話したか、発言した後に盛り上がったか、盛り下がったかなどが分かるだけでとても嬉しい。これはすぐほしいな
- 社内に存在する人事関連情報、職場の情報を連携して、スムーズに人的資本経営の『情報開示』ができるようにするサービス。これ、マジネタです
考えてみてわかった『AIを活用した』企画を発想するときのコツ
今回、短時間でゆったり考えましたが、『AIを活用した』企画を考えるときに、以下のようなキーワードで考えると比較的、考えやすいのではないかと思いました。
私が考えたプロセスを少し抽象化して、少し整理したものです。もう少し考え抜いたら、考える手順として、紹介できるようになるかもしれない… と思って、メモしておきます。
- 基本的には、自分が「面倒くさい」と感じるものをやってもらうのが吉
- 特に、いろいろな要素を勘案して「調整して」考えなくてはいけないものには、AIは力を発揮する
- あるいは、パーソナルな / 個人的な状況を考慮して考えなくてはいけないもの
- 「その場」、「そのタイミング」、「その雰囲気」で判断したり、考えたりしているもの
- 熟練した / 経験のある人は意識的 / 無意識的にやっているもの
- さらに、それがビジネスとして成立しているものがベター
この勉強会の続きは… 全体会議での提案!
ここまでで研修は、終わりです。この後、新人のみなさんは、実際にビジネスモデルを書いて、全体会議で提案!という段取りのようです(あっ、私もするらしい)。私は、ここは得意?なので、何か面白い提案でもしようかなと思っています。
ビジネスにおけるアイディア出しのポイントとしては、『顧客を創造すること』、『三方よし – 売り手、買い手、世間(自分だけ儲かればよいだけではない)』、『〇年後に〇という目的を実現する』、 『ビジネスの大きさや抽象度(具体性)は、検討の時間による』などなどが挙げられました。
今回は、AIビジネス企画の勉強会について、報告しました。「できること」が増えるとビジネスのアイディアも膨らみますね。「何ができるのか」を理解していないと適切な発想もできないというのも実感しました。やはり、『知っておく』こと大事ですね。引き続き、データ関連分野について、しっかり勉強していきたいと思います。
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株式会社アイディアポイント
代表取締役社長
岩田 徹