オーディオブックを読み?聞き?はじめてみてわかったこと

アイディアポイント岩田です。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。すっかり涼しくなって、過ごしやすくなってきましたね。私たちの会社では、9月~12月が忙しい時期で、研修やプロジェクトの開始、その準備ということで、忙しく過ごしています。

やはり、忙しくなると、「他のこと」したくなりますよね。試験勉強前になんか難しい勉強したくなるようなということで、最近は、やらなくてはいけないことの合間を縫って、せっせと新しい施策を考えています。いつか、活きるかもしれないし、活きないかもしれない

今日はその中で、最近、使っている『オーディオブック』を使ってみて気がついたこと(のメモ書き)を書いていこうと思います。

真面目なところでは、オーディオブックを研修の事前課題に活用したり、オーディオブックを使った読書会をしたりということも考えておりましてなかなか、「紙の本」が読まれなくなってきたり、「動画」もよいのですが、どうしても軽めのものになってしまったりということで、オーディオブックの可能性を考えたいというのがそもそもの動機です。

ちなみに、私が使っているのはオトバンク社のaudiobook.jpというサービスの聴き放題プラン@月額950円です(聴き放題に入っているものと入っていないものがありますので、要注意)。14日間、無料なので興味があったら試してみてください。別のサービスでアマゾン社のAudibleがありますが、そちらのことはわかりませんので、あしからず。


目次

1.文字を読むのとも、動画を見るのとも違う、『聴いている感』がおもしろい

実は、最初は、「オーディオブックって半端だな」と思っていました。文字で読みたいものは文字で読めばよいし、情報だったら動画の方が情報量も多くてわかりやすいので、音だけってどうなの?と思っていたのですが、実際に使ってみると、「誰かに読んでもらっている」のを聞きながら理解するというのは、文字を追いかけたり、映像を見ている体験とは違ったものでした。ラジオを聞いている、ラジオで朗読劇を聞いている感覚に近いもの(イマイチ、上手に表現できない…)は、おもしろかったです


2.読むスピードを調整できるで、イライラしないでよいリズムで聞くことができる

自分は極度のせっかちなので、Youtubeも常に2倍速で見たり、書籍もものすごい「飛ばし読み」をします。落語や漫才、映画やアニメも2倍速で聞きかねないくらいの気持ちです(これは、作品の“間”を十分に楽しむ意味も込めて私はやらないですが、逆に、落語や漫才、映画、アニメは、私にとっては、「しっかり見る」ものとして、贅沢な時間の使い方に分類されます)。スピードが細かく設定できるので、ちょうど自分のよいペースが見つかれば、ストレスなく頭の中に入ってきて気持ちよく頭に入ります。私の場合は、ジョギングや電車の中、他に作業しながらだと2倍速。デスクに座って、メモを取りながら集中して聞く場合には、3倍速がちょうどよい速さのようです(3倍速だとギリギリついていける感じが集中力を高める…のだと思います)


3.「聴覚」優位の人には、確かに頭に入りやすいだろう(と思った)

実は、以前から考えていたのですが、人には情報のインプットの仕方には得意 / 不得意があって、私個人では、圧倒的に文字が頭に入るようなのですが、人によっては、言葉よりも『絵』、あるいは、『音』の方が頭に残るのだろうと思います。ということで、特に、「聴く」ことの方が印象に残る人にとっては、ものすごく楽なのではないかと思いました。今回、私のチーム3人で使ってみたのですが、他のメンバーは、「文字で読むよりも頭に残る」と言っていたので、きっと、こちらの方が頭に残りやすい人もいるのだろうと思いました


4.実は、『目が疲れない』のはとてもありがたい…

最近、毎日、PCとスマホで仕事… していると、本当に目が疲れて…文字を読むのがツラい…ときが結構あります(年齢を感じなくはありませんが…)。あるいは、仕事で文字を読むときはどうしても集中しているので、気がつくと目がツラい…ということが最近の悩みです。実は、目を閉じて聞いているだけでよいのは、とてもありがたいです。一方で、目を閉じて聞いていると睡魔との戦いになったりもします…


5.自分の「手が空く」のもありがたい

いつも、ワイヤレスイヤホンを使って聞いていますが、当たり前ですが、基本、手が空くことになります。ということで、洗濯しながら聞いたり、部屋の片づけしながら聞いたりとこれも結構うれしいかなと。これは技術の進歩のおかげだなと思いました


6.ナレーター、ちょっとした効果音が「ナイス・サポート」

ここは表現しにくいのですが、物語では、ちょっとした効果音が入っています。新聞をめくると「パサッ」と音がしたり、自動車が急に止まると「キキ―」っと音がしたり。このようなちょっとした効果音が、実は、「ちょっとだけ」イメージをサポートしてくれます。個人的にはここがものすごく気に入っています。なんだろう?ラジオで朗読劇を聞くような、そんなよさがあります。朗読もプロが読んでいるので、聴きやすくて耳に入りやすく、合成音声では得られないスムーズな聴き心地(そんな言葉あるかわからないけど)です


7.自分が「ガチで読まないけど、ちょっと読みたいなぁ」と思っている分野はありがたい

オーディオブックの聴き放題では、ビジネス書、自己啓発・スピリチュアル、英語学習、小説、ラノベ(ライトノベル)、落語、講演など、様々な分野が聞けます。片っ端から聞いてみましたが、結局、現時点で落ち着いているのは、自己啓発・スピリチュアル、小説です。ラノベは、現在、取り組み中です(これは後述)。ビジネス書は、仕事上、しっかりと読まなくてはいけないので、文字で読んだ方がよいという結論になりました。線を引きながら、行ったり、来たりしながら読んだりもするので、最初から一直線に最後まで流れるオーディオブックだと自分の読み方では難しいなという結論になりました。逆に、自己啓発・スピリチュアルは、最初から最後まで流して聞くという方法で自分としては十分ですし、小説は、そもそも前から順番に読むものなので、オーディオブックはぴったりだなということで、今は、この2分野と「一応、見ておく」必要のあるビジネス書に落ち着いています


8.自分にとっての最大の難敵はラノベ(ライトノベル)。その訳は…『知らない言葉』

最近では、ラノベ(ライトノベル)に取り組んでいます。しっかりとした定義はありませんが、ラノベという分野は、小説や文学作品でいう登場人物の心理描写や情景描写の部分が少なく、どちらかと言うと「会話」や「行動」が中心の作品で、私の勝手な理解によると「小説」と「脚本」の間くらいのもので、きっとその辺りの「想像のちょうどいいところ」があるんだろうとにらんでいます。これまで、なんとなく避けていたのでこのタイミングで取り組もう & 会話が中心なのでオーディオブックと相性が良いのではないかと想像して、聴いてみると…全然、頭に入らない…一瞬にして挫折しました。内容が理解ができない…おもしろさが理解できないではなくて、本当に意味が理解できない。実は、その理由もしっかりわかっていて、「固有名詞」、「職業」、「魔法の名前」のようなカタカナがまったくわからない & 頭に入らない & 覚えられないのがその理由でした。そうか、『言葉』に馴染みがなくて、その世界の文脈(例えば、エルフってこんな感じとか)にまるで知見がないとこんなにわからないものかと…驚愕しながら聞いています。少し聞くとニュアンスも少しずつわかるようになるところもあるので、今後はもう少しいけるかも…です。
普段、研修で、「知らない言葉くらい自分で調べてくださいね」と言っていますが、ごめんなさい。知らない言葉、慣れない言葉、馴染みないカタカナだらけで話されるのって、こんなにツラいことだったんですね。謝罪。今度からもう少し優しくします。
なので、普段の生活で「どの程度、慣れ親しんでいるのか」で、続くもの / 続かないものは、人によってわかれそうですね。


9.確かに時間はかかるんだけど、読んでも時間かかるからいいか

ちなみに、1冊を聞き終える時間は、大体、2倍~3倍速で5-3時間くらいです。最初は、「結構長いなぁ~飽きないかなぁ」と思っていましたが、意外なことに、「すぐ飽きる(続かない)」ものと「おもしろく聴ける(続く)」ものは簡単にわかるものでした(あくまで、私の場合は)。なので、おもしろいと思ったものは長い時間は苦痛ではないですね。一回だけ、操作に失敗して、ミステリーで殺人が終わったあとに、いきなり、犯人がわかるとこまで飛んでしまって無念…という経験しましたが、これは、私の操作ミス…無念…でした


10.ラジオよりも「目的的」、「自主的」な行為のように感じる

「だったらラジオやPodcastでいいじゃないか」という意見も聞こえてきそうなので、これについて回答しておきます。「うーん、近いんだけど、違う」ということで、私の個人的な見解だとラジオって「パーソナリティの会話を楽しんで聴いている」、「パーソナリティから話しかけられている感じが楽しい」ものなのですが、オーディオブックはどちらかというと、やはり、「朗読」なんですよね。物語や内容は、自分の頭の中でしゃべってもらっている感じ…ということで、ラジオよりももう少し「自分の意志」で取り組んでいるような感じがします


11.「なんとなく音楽を流していた」時間の一部がオーディオブック時間に置き換えられた

私の場合は、もともと音楽が大好きでいつも音楽を聴いてきたタイプではないので、結構、「やることもないし、手持ち無沙汰だから(耳持ち無沙汰?)音楽でも流しておこうかなと流していた時間がオーディオブックの時間になりました。通勤、散歩、ジョギング、家事など。


12.学習方法として見た場合にどのように「定着」させるかは課題

私の場合には、結果的には、「隙間時間」を有効活用する形に落ち着きました。「チリも積もれば山となる」ということで、意外と隙間時間で合体すると時間あるんだなと思った一方で、これが学習として、「いつまでに、聴かなくてはいけない」、「聴いた上でまとめたり、きちんと理解しなくてはいけない」ものだと、どのような使い方になるのかというのは、自分としてもう少し検討、吟味しなくてはいけないと感じました。

ということで、今回の結論

オーディオブックは、「本を読む」、「動画を見る」、「ラジオを聞く」とは、違う体験。興味があれば、ぜひ、一度、体験してみるべし(おすすめ)

今後の展望(というよりもやってみたいこと)としては

  • 難しくて重い古典(例えば、幸福論(アラン))を耳で聞くのは、どんな気分なものなのか(やはり、活字でしっかりと読んで理解したくなるのか、それとも、逆に、人に説明してもらった方がわかりやすいのか)知りたい
  • 超長編(水滸伝(北方謙三)、113時間x19巻?など)200-300時間とか取り組めるのだろうかこれは、多分、やらないと思いますが、興味がありすぎて
  • あとは、やはり、まじめに「学習教材」としての可能性を検討していきたいと思います
    ・本や記事、ケーススタディ、読んでもらえなくなっているからなぁ(実は、話を聞いていれば、わかるもんです)。
    動画もあまりきちんと見てもらえなかったり、どうしても動画は軽いものが多いからなぁという問題を解決してくれるのか?
    ・複雑で重い「難しいもの」の勉強に使えるのか

ということで、今年度中に、一度、読書会を実施したいと考えています。ご興味のある方は、ぜひ、お声かけください。現時点で、数冊、ピックアップしているのですが、みなさんが読書会で取り上げたいと思う書籍があれば、ぜひ、それも教えてください!!

本日は、最近、注目しているオーディオブックについて、感想のメモ書き共有しました。され、来週のプロジェクトの準備をしなくてはそれではみなさん、涼しくなってきましたが、風邪をひかずにがんばっていいきましょう!

 本記事に関するご質問やコメント、疑問に感じた点がございましたら、ぜひ、お問い合わせフォームより連絡ください。最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社アイディアポイント
代表取締役社長
岩田 徹

目次