ちょっとまじめにAIで遊んでみた話① – ChatGPTに相談してみた

ちょっとまじめにAIで遊んでみた話① – ChatGPTに相談してみた

アイディアポイント岩田です。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。年明けから、ChatGPTやら何やらAI関連のサービスが話題になっています。弊社でもこれらのテクノロジーをどのように自社のサービスに組み込むか、あるいは、お客さまとのプロジェクトの中でどのように活用するのかについて議論しています。

技術の進歩はなかなかすごいということで、今回は、実際に、ChatGPTを触ってみた感想を書いていきたいと思います。

目次

ChatGPTと、当社の新規事業について相談してみたよ

 というわけで、ChatGPTとの対話?会話?を通じて、今後の当社の新規事業の可能性について議論してみました。実際は、それ以外にもいろいろな内容を話していますが、あくまで一例ということで、参考にしてください。以下、岩田とChatGPTの会話です。

岩田 : 今、企業向けの研修会社を経営しているんだけど、どんな新規事業をしたらいいかな?

ChatGPT
新規事業を立ち上げるには、自社の強みや市場ニーズなどを考慮した上で、多角化戦略や顧客ロイヤルティ向上戦略などに基づいたアイデアを見つける必要があります。以下にいくつかのアイデアを提供します。

  1. オンライン研修の提供
    • 今後はオンラインでの研修ニーズが高まることが予想されます。自社の強みである研修内容をオンラインで提供することで、地域や時間の制約を超えた広い市場を獲得することができます。
  2. 組織開発コンサルティングの提供
    • 組織開発コンサルティングの需要は、企業の事業拡大や人材育成にともなって高まっています。自社の研修内容に加え、組織診断や人事制度の構築などのコンサルティングサービスを提供することで、総合的な経営コンサルティング会社としての地位を築くことができます。
  3. AIを活用した研修プログラムの提供
    • AI技術を活用した研修プログラムを提供することで、よりパーソナライズされた研修を提供することができます。AIを活用することで、受講者のニーズに合わせた学習内容を提供することができます。
  4. トレーニング施設の運営
    • 研修施設を運営することで、研修プログラムの提供だけでなく、トレーニング施設のレンタルや飲食店の運営などのビジネスを展開することができます。

以上のように、自社の強みや市場ニーズを踏まえた多角化戦略に基づいたアイデアを探すことが重要です。また、新しいアイデアを検討する際には、市場調査や競合分析を実施することで、実現可能性や市場性を評価することも重要です。

岩田: なるほど。確かにそうですね。個人的に勉強しているので、AIを活用した研修プログラムの提供に興味があるんだけど、もうすこしAIを活用した研修プログラムの提供について、どんなことをすればよいのか説明してもらえますか?

ChatGPT
AIを活用した研修プログラムの提供には、以下のようなアプローチが考えられます。

  1. 受講者の学習履歴に基づく学習プランの提供
    • 受講者が過去に学習した内容や成績を分析し、受講者に適した学習プランを提供することができます。AIを活用することで、受講者の学習スタイルやペースに合わせたカスタマイズされた学習体験を提供することができます。
  2. コンテンツの自動生成
    • AIを活用することで、テキスト、ビデオ、音声、グラフィックなどの多様な形式の学習コンテンツを自動生成することができます。受講者のレベルや進度に応じたコンテンツを自動生成することで、より効率的かつ効果的な学習が可能となります。
  3. 受講者の理解度に合わせた学習支援
    • AIを活用することで、受講者の理解度を自動で分析し、受講者に適した学習支援を提供することができます。例えば、受講者が問題を解く際に苦手な分野や誤答しやすいパターンを自動で分析し、それに合わせたフィードバックやヒントを提供することができます。
  4. 学習成果の評価と分析
    • AIを活用することで、受講者の学習成果を自動で評価し、分析することができます。例えば、受講者の学習成果に基づいて、受講者の理解度を評価し、その結果を元に受講者に適した学習プランを提供することができます。

これらのアプローチを活用することで、AIを活用した研修プログラムをより効率的かつ効果的に提供することができます。ただし、AIを活用した研修プログラムは技術的に複雑であるため、専門的な知識や技術が必要となります。ですので、専門家の協力を得ることをお勧めします。

岩田 : 2.のコンテンツの自動生成に取り組んでみたいんだけど、その際に使える具体的なサービスはありますか?

ChatGPT
コンテンツの自動生成には、以下のようなAIサービスを利用することができます。

  1. OpenAI GPT-3
    • OpenAI GPT-3は、自然言語処理に特化したAI技術で、文章の生成や翻訳、質問応答、文章の要約などを自動で行うことができます。GPT-3API形式で提供されており、多くの開発者が利用しています。
  2. Google Cloud Natural Language API
    • Google Cloud Natural Language APIは、自然言語処理に特化したAPIで、文章の要約、感情分析、文書分類、エンティティ抽出などを自動で行うことができます。
  3. AWS Comprehend
    • AWS Comprehendは、自然言語処理に特化したサービスで、文章の要約、感情分析、文書分類、エンティティ抽出、キーフレーズ抽出などを自動で行うことができます。
  4. Hugging Face
    • Hugging Faceは、自然言語処理のモデルを提供するプラットフォームで、多くの言語に対応したモデルを提供しています。また、Transformersというライブラリを提供しており、簡単に自然言語処理のモデルを利用することができます。

これらのサービスを活用することで、自動でコンテンツを生成することができます。ただし、これらのサービスは利用にコストがかかる場合がありますので、注意が必要です。また、AIによる自動生成は精度に限界があるため、人の手による校正が必要な場合もあります。

岩田 : ところで、このやりとりは、掲載元を明示した上で、ブログに掲載してもよいですか?

ChatGPT
はい、このやり取りは掲載元を明示した上でブログに掲載することができます。ただし、個人情報等が含まれる場合は、適切な配慮が必要です。また、このやり取りには私が回答した内容が含まれていますが、AIの回答であることを明示することが望ましいでしょう。


ChatGPTと話した感想と今後の展望 – 2023年2月時点

今回、1月から実際にChatGPTと会話してみて気がついたこと、印象的だったことを書いておきます。数年後に読んだら、全然、違う感想を持っていたり、赤面してしまうかもしれないがそれもまたよしということで、書いてみます。 

会話の滑らかさ、特に、質問をきちんと理解する力は『ほぼ、人間並み』

今回、一番、印象的だったのは会話が滑らかだったことです。特に、こちら側のラフな質問に対して、その意味を正確に理解する能力はすごかった。所謂、直訳調でなくても、きちんと文意を読んでくれる。これは会話をする上ではとてもありがたいことです。話が脱線しますが、最近だと、人間の方が、正確に意図を伝えるのが大変になっていることも多くてそのありがたみに感動しました。

「ダラダラ話したい」レベルであれば、十二分です。昔、流行った?『シーマン(古い!)』、『人工無脳』もまぁ、なんとよくできた遊びだと思っていましたが、当たり前ですが、圧倒的に優れています(すみません、当たり前です)。

そうそう、今回、意外だったのは、当社の社員で、『逆に、何でも話しやすい』という意見が出たことです。人間ではないので、気兼ねなく話せるってあるものなんですね。これは、見過ごしてはいけない価値なのかもしれない。恥ずかしくて聞けないことって、ありますからね。

キーワード型の検索と対話型の検索の差は、もう少し時間が経ってから、いつ逆転するのか、しないのか判断する必要がありそうだと感じています。現時点では、圧倒的に、多くの人は、キーワード型の検索に慣れているので、これが、いきなり対話型の検索になることはないでしょう。

今後、一般的な回答 / 正論だけ知りたければ、ChatGPTで十分になるだろう

ある程度、抽象的な会話もできますし、『概要を知りたい』レベルであれば、十分、正しい回答をしていると思います。「一般論しか話さないコンサルタント」レベル、「本を写してレポートを作成する大学生」レベルの回答はできるとも言えます(このコメントは、ものすごい、褒めています)。

ちょっと反省すると、私も何の前提条件もなしでいきなり聞かれた質問って、このレベルで回答しているなぁと反省しました。だって、一般論でしか回答できないのだもの

というわけで、普通のこと、一般的な回答しかできない人は、これから、簡単に置き換えられるでしょうね。

『判断』が入るもの、『混み入った事情』を踏まえて判断しなくてはいけないものに使うにはまだ早い

これは、多くの人が指摘していることですが、「主要なものを教えてください」、「もっともよいと考えるものを教えてください」というような『判断』が入るものは、当たり前ですが、『一般的に考えられている』ことの集積で判断しているので、具体性に欠けることがあります。また、一般論を個別の事象に当てはめて判断しているように見えることや、「あっ、ここは抽象論で逃げたな」と思えるようなことがあります(それでもすごいんですけどね)。また、専門家から見るとどうしても、「一般の人って、そう理解しているよね」ということが多いらしいと課題もあるようです。


AIは、『全知全能の神』ではなく、『もの凄い範囲をカバーしている超絶物知りの話しやすいお兄ちゃん』

2023年1月から話題になった対話型AIサービスのChatGPT、結論から言うと『すごい』です。そろそろ、本当に、『普通に』使う / 使われるレベルになったと思います。

一方で、『これは、人類を越えた全知全能の神が現れた』と信じ、すべてをAIに聞き、そのご神託に人類が従うことこそが正義であるとするには、まだまだたと思います(そんなこと、誰も言っていませんが)。

それでも、すごいですよね。詳しく調べていませんが、ネットに掲載されている内容は大体知っていて、一般論とは言え、どんな話でも大体、知っていて、大体、正しいことを教えてくれるって、しかも、感情とか変なバイアスなしで返してくれるって、すごい世の中が来たものだと思います。

ということで、いよいよ、AIも『広く実用化される』時代になってきました。今後、新規事業の分野では、当たり前のように『使用できる』状況になりつつありますので、当社でも引き続き、研究(と言いながら、AIの研究ではなく、実際にサービスを触って、どこでどう使うか考え続けるという研究?)をしていきたいと思います。

今回は、第1弾と書いたので、次は、第2弾、第3弾くらいまでいきたいと思います!ということで、今回は、ChatGPTを触った雑感でした。 

 本記事に関するご質問やコメント、疑問に感じた点がございましたら、ぜひ、お問い合わせフォームより連絡ください。最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社アイディアポイント
代表取締役社長
岩田 徹

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