こんにちは。今回は「ブログ作成の裏側大公開!」シリーズの第2弾をお届けします。前回は「企画編」として、ブログ作成までの経緯、どのように企画をしたか、について書きましたが、今回は「実践編」として、ブログの具体的な作成方法をご紹介していきます。
これから会社でブログを書いていこうとしている方など、少しでもご参考にしていただけると嬉しいです。
ガイドラインとプロセスに沿って進める
しっかりとした内容を継続して書くために、ブログ公開までのガイドラインとプロセスを決めました。もちろん臨機応変に対応していくものの、基準となるものがあると、執筆者側も編集サイドも進めやすいです。ここでは当社が決めたガイドラインを紹介します。そのまま下記に掲載いたしますので、ご参考にしてください。
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ブログ作成のガイドライン
書き方について
- 個別のブログフォルダに記事ごとにフォルダを作っていく
フォルダ名:No.+テーマ
例:01_アイディアポイントのビジネスについて - 指定のWordフォーマットにて執筆
・更新情報は、更新するごとに日付、バージョン、更新者を追記していく
・小見出しは網掛け&太字にして分かるようにする
・記事の終わり方はフォーマットに予め記されているものに統一
(本記事に関するご質問や…の箇所+会社名+部署名+執筆者名) - ファイル名は「執筆者イニシャル++テーマ+バージョン」
(例:●●さんの記事の場合) TI01_競合相手について_ver0.1
※バージョンは0.1から始め、更新するごとにあげていく。古いものはbackupフォルダに入れていく - 文字数について
・1記事 2,000字以上
・4,000字を超える場合は複数の記事に分けることが望ましい
文体について
- 「です」「ます」調にする
- 絵、画像について
・1記事につき、1点以上つけられると望ましい
・自身でPPTにて作成するか、無料画像を使用する - 引用について
・他サイトや書籍から引用する場合は、引用部分に「“ ”」をつけて、出典名(サイト名(URLも)、または書籍名(著者名、『書籍名』、(発行年)、出版社名、引用した箇所のページ数)を明記すること
・孫引きは不可。必ず原文を引用すること - 参考文献について
・参考文献がある場合は、書籍情報(著者名、『書籍名』、(発行年)、出版社名)を明記すること
表記について※随時追加していきます
- 下記の通り統一すること(最終的には高橋が修正します)
・ひらがな、かたかな、漢字は全角
・英数字は半角
・括弧は全角
・句読点は全角
・スペース(空白)は半角
・スラッシュ(/)は半角。スラッシュの前後に半角スペースをつける
(例)他社 / 他者 - 括弧が2つ重なる場合は①鍵括弧→②二重括弧の順
(例)「〇〇〇『●●』〇〇〇〇」 - 下記の用法にて使用すること
・「/」→or(例文:人材開発担当者 / 社内研修担当者のみなさま)
・「・」→and(例文:研修企画・運営をしています) - 個別の単語について(◎はOK、×はNG)
・◎アイディア / ×アイデア
・◎株式会社 / ×(株)
・◎受講者 / ×受講生
・◎●●シンキング / ×●●思考
例:デザインシンキング、ロジカルシンキング
・◎私たち / ×私達
・◎つくる / ×作る・創る
・◎ください / ×下さい
・◎すり合わせる / ×摺り合わせる
・◎おもしろい / ×面白い
・◎お問い合わせ / ×お問合せ
・◎気をつける / ×気を付ける - 文章の書き方について下記書籍を参考のこと
・新しい文章力の教室
https://www.amazon.co.jp/dp/4844338722 - 参考:記事のイメージは下記
・カレイドソリューションズ社
https://www.kaleidosolutions.com/news/2021/01/001/perspective?fbclid=IwAR2nbWuNn_m-YUDd-KHSMsR2kG6metEogI8ZadHO2Io7ylwdrx_fNvEV4XU
・アーティエンス社
https://artiencecorp.com/column/articleID=3930/
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最後の「参考」は、社長(岩田)のご友人の会社ブログです。とても面白い記事をたくさん作っていて、読んで勉強させていただきました。もし宜しければご覧ください。
このガイドラインは、少しずつアップデートしていますので、進化(?)し続けています。
完成までの流れ
次は、ブログ完成までのプロセスについて説明いたします。実は、ここは非常に工夫しているところです。「みんなで作っている感じ」は出したいものの、いつもみんなで話し合っていては効率が悪く、手戻りが多くなってもいけません。なので、手戻りが少なくなるように決めたステップをふみつつ、執筆者本人との議論の時間を大切にしながら、進めるようにしています。
ブログの完成までは下記の8つのステップがあります。
- STEP1:編集会議①の実施 ~ブログテーマの決定~
- STEP2:骨子作成
- STEP3:編集会議②の実施 ~骨子の決定~
- STEP4:ドラフト作成
- STEP5:内容チェック
- STEP6:表現・表記のゆれ・誤字脱字チェック
- STEP7:WEBサイトにアップ&最終チェック
- STEP8:ブログ公開
それでは、それぞれのステップでの具体的な作業内容を紹介していきます。
STEP1:編集会議①の実施 ~ブログテーマの決定~
月に一度、執筆者全員と編集サイドで集まり、ブログのテーマを決めています。
事前にブログに書きたいテーマ候補を、チャットで共有し合い、どのテーマが面白そうか、このテーマならこんなこと書くと面白そう…などアイディアを考えてきてもらいます(ちなみに、当社のテーマは「最近、お客さまに質問されて答えたこと」にしています)。
編集会議①では、とにかく自由にアイディアを出し合ってもらいます。その際、誰がどのテーマを出したかは重要ではなく、「面白い記事」になりそうなのはどれか、「記事がより面白くなるアイディアはあるか」に焦点を絞って、話し合います。
テーマが決まったら誰がどのテーマを書くかを決めて編集会議①は終了です。
STEP2:骨子作成 ~ STEP4:ドラフト作成
編集会議①の終了後、「STEP2:骨子作成」を執筆者が行います。骨子とはブログ記事の構成を記したもので、ブログ記事の屋台骨となる大変重要なものです。当社での骨子の内容は、概要(ブログ記事の冒頭の段落)、テーマ、小見出し、小見出しの内容(箇条書き)です。
骨子作成後、「STEP3:編集会議②の実施 ~骨子の決定~」を行います。執筆者、編集サイドで、「このブログ記事で一番言いたいこと」、「このブログ記事の面白さはどこか」などをとことん話し合い、骨子を完成させます。先に書き出してしまうと、「書いてからボツになる」という不幸がおきるので、骨子の段階で一度、議論するようにしています。
骨子完成後、「STE4:ドラフト作成」を執筆者が行います。ドラフトとは記事の下書きのことで、骨子を基に肉付けをしていき、記事を作成していきます。
STEP5:内容チェック ~ STEP6:表現・表記のゆれ・誤字脱字チェック
ドラフト作成後、「STEP5:内容チェック」を編集サイドが行います。ここでは「言いたいことが明確になっているか」、「面白さが伝わる構成、表現になっているか」などについてチェックしていきます
内容チェックが完了し、執筆者とすり合わせ・修正を行った後、「STEP6:表現・表記のゆれ・誤字脱字チェック」を編集サイドが行います。下記のように、とにかく細かくチェック&修正をしています。
- 表現が伝わりににくくないか
- 表現が重なっていないか
- 読み手が不快になる表現が使われていないか
- 句読点は適切か
- 表現・表記のゆれがないか(これに関しては良く使われる表記の一覧を作って、執筆者にも統一しています。※例(当社の場合):×アイデア 〇アイディア など)
- 誤字脱字がないか
STEP7:WEBサイトにアップ&最終チェック ~ STEP8:ブログ公開
表現・表記のゆれ・誤字脱字チェックが完了し、執筆者とすり合わせ・修正を行った後、編集サイドがWEBサイトにアップします。WEBサイトにアップする際は、文字の大きさ、文字の色(色の使いすぎに注意)、行間、画像とのバランスなどに注意をします。
WEBサイトにアップしたら、公開する前に、執筆者と編集サイドでプレビュー画面の最終チェックをします。Word上では良いと思ったけれど、実際にWEBサイトにアップしてみるとなんか違う…ということは、よくあるのでここでのチェックはとても重要です。
最終チェック完了後、ついに「STEP8:ブログ公開」となります!当社ではSTEP1~STEP8まで、大体3週間程度を目安としています。
ブログ作成において、当社が大切にしていること
ここまで「作り方」をご紹介してきましたが、ブログ作成にあたって当社が大切にしていることもご紹介いたします。
大切にしていることは三つあります。一つ目は「お客さま(読者)の聞きたいことに答える」ことです。日々のお客さまとの会話や、お問合せの中でいただいた質問をブログ記事にするようにしています。みなさまが「聞きたいこと」の答えが、ブログの中にあることを目指しています。
二つ目は、ブログを「社員みんなで作る」ことです。一つの記事の作成にあたって、執筆するのは「一人」ですが、「みんなで考えて、みんなで作る」ことを目指しています。実際に、複数の観点からアイディアを出し合うことで、より面白い記事ができているのではないかと思っています。
三つ目は、明るい雰囲気でやることです。そのための工夫として、編集サイドは明るくてポジティブな対応を心がけています。編集会議をするとき、記事の感想を伝えるとき、記事作成の催促をするときですら、相手を気遣う言葉、ポジティブな言葉を選び、明るい雰囲気の中で進められるようにしています(もちろん伝えるべきことは、きちんと伝えますが)。また、公開した記事を社内共有し、盛り上げるようにしています。
いかがでしたでしょうか。当社では、特に奇抜なことはしておらず、ひとつひとつの工程を「丁寧に」行うことを意識しています。また、今回は当社の現時点でのブログ作成方法を公開させていただきましたが、一度決めたやり方にこだわらず、これからも試行錯誤を繰り返しながら、みなさまのお役に立てる記事を作成してまいります。今後もご期待いただけると嬉しいです…!
次回は、「ブログ作成の裏側大公開!」シリーズの第3弾として、「良い記事を作るための工夫編」をお届けいたします。
本記事に関するご質問やコメント、疑問に感じた点がございましたら、ぜひ、お問い合わせフォームより連絡ください。最後までお読みいただきありがとうございました。
株式会社アイディアポイント
管理本部
高橋佑季