今さら聞けない新規事業のキーワード – アジャイル開発

日々の業務でよく使われるものの、その定義や基本的な考え方や論点について、「意外と知らない…」、「なんとなく知っているものの、実は理解があやふやなんだよなぁ」ということは実は言えないだけでよくあることなのではないでしょうか。

今回は、新規事業の分野でよく聞くキーワードとして、「アジャイル開発」を取り上げて解説していきます。


目次

1.アジャイル開発とは何か(理論・コンセプト)

1-1.なぜ今、アジャイル開発が注目されるのか

市場環境や顧客ニーズの変化が激しい現代において、「最初に立てた計画通りに進める」ことは、必ずしも最適解ではなくなっています。そこで注目されているのがアジャイル開発です。アジャイル開発とは、短い期間で「作る・試す・改善する」を繰り返しながら、価値ある成果を生み出す考え方です。最初から完璧を目指すのではなく、実際のフィードバックをもとに柔軟に方向修正できる点が大きな特徴です。

1-2.従来型開発(ウォーターフォール)との違い

従来よく使われてきたウォーターフォール開発では、要件定義から設計、開発、テストまでを一方向に進めます。この方法は計画性に優れる一方、途中での変更が難しいという課題があります。一方アジャイル開発では、工程を固定せず、小さな単位で計画と実行を繰り返します。そのため、途中で新たな課題やチャンスが見つかっても、素早く対応できます。変化を前提にした設計思想が、アジャイルの本質です。


2.企業事例から見るアジャイル開発

2-1.トヨタ自動車に見る「アジャイル的」な組織文化

トヨタ自動車は製造業ですが、その根底にはアジャイルと親和性の高い考え方があります。それが「カイゼン」です。現場で気づいた課題を小さく改善し、すぐに試す。この積み重ねが大きな成果につながっています。近年では、車載ソフトウェアやデジタルサービスの分野で、アジャイル開発を本格的に導入し、開発スピードと品質の両立を実現しています。

2-2.メルカリが実践するスピード重視の開発

フリマアプリを提供するメルカリは、アジャイル開発を代表する企業の一つです。メルカリでは、数週間単位で機能改善を行い、ユーザーの反応をデータで確認します。仮説が外れれば、次の開発サイクルですぐに修正します。この「試して学ぶ」姿勢が、サービスの成長を支えています。計画よりも実際の利用状況を重視する点に、アジャイルの強みが表れています。


3.ビジネスパーソンへの示唆と実践ポイント

3-1.アジャイルがもたらす3つのメリット

アジャイル開発は、①変化への対応力、②スピード感、③チームの主体性を高めます。短いサイクルで成果が見えるため、改善点が明確になり、次の行動につなげやすくなります。また、現場の判断が尊重されるため、メンバー一人ひとりの当事者意識も高まります。これはIT部門に限らず、営業や企画など幅広い職種に共通するメリットです。

3-2.今日から取り入れられる実践アドバイス

アジャイルを始めるために、大きな組織改革は必要ありません。まずは仕事を小さく区切り、「短期間で振り返る」ことから始めましょう。2週間や1か月など期間を決め、成果と課題をチームで共有します。完璧な計画書よりも、実際に動く成果物を重視することがポイントです。小さな成功体験の積み重ねが、組織全体の変化につながります。


4.まとめ-アジャイルは仕事の“姿勢”である

4-1.手法よりも大切な考え方

アジャイル開発は、単なる開発手法ではありません。「変化を前提に学び続ける姿勢」そのものです。計画通りに進めることよりも、価値を生み続けることを重視します。この考え方は、あらゆるビジネスシーンで応用できます。

4-2.変化の時代を生きるビジネスパーソンへ

正解がすぐに見つからない時代だからこそ、小さく試し、早く学ぶことが重要です。アジャイルの考え方を取り入れることで、個人も組織も変化に強くなれます。まずは身近な仕事から、アジャイルな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。


今回は、新規事業の分野でよく聞くキーワードとして、「アジャイル開発」を取り上げて解説しました。正しい活用は正しい理解から!みなさまの業務に活用いただければ幸いです。また、「実はこんな理論、コンセプトも解説してほしいんだよね」というものがありましたら、弊社営業までお問い合わせください。

 本記事に関するご質問やコメント、疑問に感じた点がございましたら、ぜひ、お問い合わせフォームより連絡ください。最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社アイディアポイント
管理本部
高橋佑季

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