当社のマネジメント層向け異業種交流研修の特徴 ― 他社との対話が、自分のマネジメントを映す鏡になる

今回のテーマは、当社で行っている「マネジメント層向け異業種交流研修」の研修設計の考え方や特徴についてです。

「管理職になったメンバーに、マネージャーとしての自覚や役割を改めて考えてほしい」「部下とのコミュニケーションや育成に課題を感じているマネージャーを支援したい」といった思いから、マネジメント層向け研修の派遣を検討されている方へ、参考にしていただきたい本研修の特徴を詳しくご説明いたします。

下記は本研修の概要です。

研修概要

参加対象大手企業のマネジメント層
期間2026年9月〜2026年11月 全3回・3日間
日程・会場(予定)DAY1:2026年9月11日(金)10:00〜18:00 @都内近郊 DAY2:2026年10月16日(金)10:00〜18:00 @都内近郊 DAY3:2026年11月13日(金)10:00〜18:00 @都内近郊 フォローセッション:2027年5月予定 16:00〜18:00 @都内近郊 ※DAY1後に懇親会を予定
参加費用25万円/名(テキスト代・懇親会費含む、消費税別)

カリキュラムの流れ

 DAY1インターバルDAY2インターバルDAY3
テーマ自身のマネジメントを振り返る、心理的安全性、支援型リーダーシップ現場実践対話の重要性、部下育成現場実践MVVの浸透
主な内容アイスブレイク・自己紹介、心理的安全性の理解と実践、自社・自身のマネジメント傾向の根源を知る、組織のありたい姿を考える、支援型リーダーシップと自身のギャップを考える、まとめ・行動宣言、懇親会DAY1で宣言した行動を現場で実践DAY1事後課題の振り返り、対話の重要性、1on1の振り返り・課題洗い出し、部下育成(ティーチング・コーチング・SL理論)、まとめ・行動宣言DAY2で宣言した行動を現場で実践DAY2事後課題の振り返り、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の重要性、MVVの自分事化、部下を巻き込みMVVを体現するために、まとめ・行動宣言

2023年度参加企業(実績)

2023年度は以下の企業様にご参加いただきました。

  • パナソニック コネクト株式会社
  • 三井住友海上あいおい生命株式会社
  • 吉野家グループ
  • 日本化薬株式会社
  • 株式会社カネカ
  • きらぼし銀行株式会社

目次

特徴① マネジメント研修で大切にしていること
─ 「他社との対話が、自分のマネジメントを映す鏡になる」という発想

マネジメント層向けの研修というと、「心理的安全性(お互いが安心して発言できる関係性)の作り方」や「部下育成のフレームワーク(分析・思考の枠組み)を学ぶ」という内容が中心になりがちです。しかし当社の研修が大切にしているのは、知識を学ぶことそのものではなく、

他社のマネージャーとの対話を通じて、自社・自身のマネジメントの傾向や課題を客観的に捉え直すという学習のプロセスです。

たとえば、自社では「当たり前」だと思っていたマネジメントのやり方が、他社の参加者から見ると「独特だ」と映るケースがあります。逆に、自社の課題だと感じていたコミュニケーションの問題が、他業種でも共通して起きていると気づくケースもあります。

「他社との比較を通じて自社・自身を知る」という視点は、社内研修だけでは得にくい学びです。本研修では、異業種・大手企業のマネージャーが集まる場を意図的に設計することで、この気づきを生み出すことを重視しています。

マネージャーに求められる役割は多岐にわたります。「目標設定」「評価測定」「業務編成」は日々の業務の中で自然と行われやすい一方、

「動機づけとコミュニケーション」「人材開発」は意識的に取り組まなければ成果が出にくい領域です。本研修では、この2つの領域を中心に、異業種間での対話を通じた実践的な学びを提供しています。


特徴② 異業種交流研修で学ぶことの意義
─ 他社目線のフィードバックで、自社・自身のマネジメントの傾向がつかめる

「他社との比較を通じて自社・自身を知る」ためには、どのような設計が有効なのでしょうか。

本研修では、まずDAY1の序盤に、参加者それぞれが「自分らしく働けたエピソード」や「過去のマネジメントで良かった点・悪かった点」を振り返り、グループで共有する時間を設けています。こうした自己開示を起点にした対話を行うことで、「自社・自身のマネジメントの傾向の根源」が浮かび上がりやすくなります。

ここで重要な役割を果たすのが、異業種の参加者の存在です。同じ業界・同じ社内の仲間との対話では、「それは普通では?」と流れてしまうような気づきも、異業種の参加者からすると「それは独特だ」「うちでは考えられない」という反応が返ってくることがあります。

この「他社の目線によるフィードバック」が、自分のマネジメントスタイルを客観視する機会になるのです。

また、心理的安全性やSL理論(部下の習熟度に応じてマネジメントスタイルを使い分けるアプローチ)、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)といった各種フレームワークは、業種を問わず適用できる普遍的な思考の枠組みです。これらを活用することで、業界や職種が異なる参加者同士でも議論が成立し、比較・対話が深まります。フレームワークを学ぶこと自体が目的ではなく、他社との比較・対話を成立させるための土台として、フレームワークが機能する研修といえるでしょう。


特徴③ 学んだ内容を実践的に活用できる設計
─ 各DAYで「行動宣言」し、インターバルで実践する

マネジメント研修の場でよく聞かれる声のひとつが、「研修中は気づきがあったが、職場に戻るとまた元のやり方に戻ってしまった」というものです。「良い内容だったとは思うが、自分の行動が変わったかというと正直わからない」という感想が出るケースも少なくありません。

この課題の多くは、研修の『成果物(アウトプット)』と『現場実践の仕組み』が設計されていないことに起因します。学びや気づきが「その場限り」になってしまうのは、研修の結果として「何を職場で実践するか」が明確でないからです。

本研修では、DAY1・DAY2それぞれの最後に、参加者が「DAY2(またはDAY3)までに職場で取り組む具体的な行動」を宣言する時間を設けています。そして次のDAYの冒頭では、その行動の振り返りを行い、「できたこと・難しかったこと」をグループで共有します。

「学ぶ→宣言する→現場で実践する→振り返る」というサイクルを研修設計の中に組み込んでいることが、本研修の大きな特徴のひとつです。さらに、全3日間の研修終了後には、2027年5月にフォローセッションを設けており、研修で得た学びが単発で終わらず、継続的に職場で活かされるよう設計されています。


特徴④ 踏み込んだ対話が生まれる環境
─ 意図的に設計された自己紹介・懇親会・フォローセッション

異業種のマネージャーと議論するにあたって、「初対面の他社の管理職と、どこまで本音で話せるのか」という点を懸念される担当者の方もいます。

本研修では、DAY1の序盤にたっぷりと自己紹介・自社のマネジメント振り返りの時間を設けています。自己開示を起点に場を温めることで、その後のグループディスカッションや懇親会での交流が促進され、参加者同士に心理的安全性が生まれやすくなります。DAY1終了後には懇親会も設けており、研修内だけでは生まれにくい率直な対話の機会を意図的につくっています。

実際に、研修の参加者からは、「社内の会議よりも率直に自分のマネジメントの悩みを話せた」「普段は言いにくい組織の課題を、利害関係のない他社の人にフラットに聞いてもらえた」という声をいただくことがあります。社内では立場や関係性があるために言いにくいことも、異業種・同世代のマネージャーの場では話しやすく、対話も深まります。

こうした環境は、研修の効果を高めるための重要な『設計』の一部です。懇親会や自己紹介の場を単なる「おまけ」としてではなく、学びを深めるための意図的な仕掛けとして位置づけていることが、本研修の特徴といえます。


まとめ

本記事でご紹介した研修の特徴を改めて整理します。

  • 「他社との対話を通じて自社・自身のマネジメントを客観視する」という学習設計が中心にあり、知識のインプットだけで終わらない構成になっていること
  • 心理的安全性・MVV・SL理論などのフレームワークを異業種間の共通言語として活用することで、業種を超えた比較・対話が成立すること
  • 各DAYで「行動宣言」を行い、インターバル期間に現場で実践するサイクルを設計に組み込むことで、学びが職場での行動変容につながること
  • 意図的に設計された自己紹介・懇親会・フォローセッションが心理的安全性を生み、利害関係のない他社の人だからこそ、社内では得にくい率直な対話を可能にすること

他社のマネージャーとの対話を通じて、自社・自身のマネジメントを見直す機会をお探しの方は、当社のマネジメント層向け異業種交流研修をご検討ください。ぜひ一度、詳しい資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。

株式会社アイディアポイント
企画開発部
今井 裕也

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