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【研修企画②】 研修実施の際、クラスの適正人数はどのように考えればよいのか?

みなさん、こんにちは。研修企画に関するブログの2本目をお届けします。1本目の内容はこちらをご覧ください。
今回は「研修実施におけるクラスの適正人数の考え方」について説明します。

みなさんが研修ベンダーに「〇〇研修を検討しているのですが、(受講者)何人までなら実施できますか?」と尋ねたときに、「何名でも実施できますよ」とか、「まぁ学習効果はやや疑問が残りますがね・・・」とか、玉虫色の回答が返ってきて、「け、結局どうなのだろう・・・?(汗)」とモヤモヤした経験はございませんか。逆に「2030名ですかね」という回答が返ってきたものの「このやり方なら60名でも実施できるじゃないか・・・」と思った経験や、「受講対象が60名なのですが・・・」と伝えると、「はい、それならできます」と返ってきて「なんだ、できるのか」ということもあるかもしれません。

研修ベンダーをことさら擁護するわけではないのですが、その研修ベンダーの回答自体が「ウソだ」とか、「不親切だ」、ということではありません。研修では、実施形式を変更すれば、人数について柔軟に対応できてしまうからです。ただし、研修の目的や期待される効果を達成できるかというと別問題になってきます。

みなさんとしては、「とにかく『〇名ぐらいです』」っていう目安とその根拠を教えてほしいのではないかと思います。

今回は、研修の適正人数と、それぞれどのような形式で実施できて、どのような効果が期待できるのかについて、目安となる考え方をご紹介します。
 


 

研修の種類による適正人数

 
知識や情報のインプットを重視した研修

この場合、「本当に」何名でもOKです。実際は「会場キャパシティ」とか、「ソーシャルディスタンス」とか、「回線の数」などの制限がありますが、一斉講義だけであれば何名でも実施できます。リアルタイムにこだわらなければ、録画や配信も可能ですので、基本的に多人数で参加されるのがよいと思います。
 
受講者間の情報共有や交流を重視した研修

現実的に受講者同士がきちんと情報交換して交流できる人数の上限は大体2030名程度です。いわゆる「マジカルナンバー」を参考に、「人間が1回の交流機会に記憶できる人数」を約7名程度として、交流の機会を34セット行うことを想定すると、大体2030名になってきます。
 
受講者及びクラスで議論を通じた成果物(アウトプット)を出す研修

グループワークを通じて成果物(アウトプット)を出すことを想定した場合、1グループの構成人数の目安は36名です。グループワーク中の個々の発言量という観点で、6名までならメンバー全員がしっかりと発言し、周囲に隠れることなく能動的に参画することが可能です(2名だと意見が拡がりにくいですし、トラブル等で1名欠けるとワーク等が成立しない場合があるので、最低3名は必要です。7名をこえると、グループが2つにわかれたり、フリーライダー(他の人に乗っかって、サボる人)が出てきたりします)。
 


 

受講者の人数と講師の『関わり』度合いの目安

  • 受講者が15名程度であれば、講師が受講者全員と個別にインタラクティブな会話をしたり、受講者が気軽に講師に質問したり、ということが可能です。しかし、それ以上となると一方通行になりがちです。
  • グループワークを行う場合は、グループ数が7グループくらいまでであれば、講師が各グループを巡回してアドバイスすることが可能です。各グループのアドバイス時間が5分程度では、受講者からは「あぁ、〇〇講師が来てくれたけど、すぐに過ぎ去っていったな」という印象です。講師も「十分なアドバイスができた」という実感を持ちにくいものです。研修の満足度にも影響する項目になります。講師が10分以上のアドバイスを行えるように時間を確保することが望ましいと考えます。
  • 人数が多い場合には、「講師との『関わり』度合い」という観点では、受講者次第になりがちです。受講者と個別に話すことが難しくなるため、積極的な受講者とは話せるが、そうでない受講者とは話せなくなるという事態になります。受講後のアンケートで「講師ともっと話したかった、アドバイスが欲しかった」というコメントがある場合、そもそも人数として講師が受講者と深く関わるには難易度が高かったという場合もあります。

 
 


 

要注意:アクションラーニングの際には「発表時間」に注意

 
コンテストや発表会を実施する場合、意外と見落としがちなのが「発表時間」です。全体の発表時間が長すぎると間延びし、評価や審査に影響を及ぼしかねません。各グループの発表時間を10分くらいまでとする場合、10グループくらいまでが適正と考えます。M-1グランプリを思い浮かべてください。あまりにグループ数が多いと、評価や審査の際に困難です。例えば、前半に発表したグループの印象が薄れがちですし、終盤に発表するグループは自分の発表のみに集中して序盤のグループの発表を聞いていない・・・、ということもありえます。
 


 
最後に、私たちの事例と考え方を紹介します。

講演の場合は何名でもOK1日のスキル研修 の場合は1030名(場合によっては50名)。アクションラーニングの場合は26グループ構成で1030名として、これをベースにします。

とはいえ、様々な制約がある中で企画することになるので、当社ではご相談しながら以下のような方法で、より高い学びを得られるように工夫しています。
 

  • 受講者間でスムーズなコミュニケーションをとれるように、事前学習を設定する(事前学習の段階である程度インプット部分を学び、研修でのコミュニケーションの時間を確保する)
  • 研修前後でも講師が受講者に関われるように時間をとる(研修前後でも自由に質問を受け付ける)
  • 研修時間中にどうしてもフィードバックしきれない場合には、サブ講師をアサインする

 
 


 
以上、今回は、適正人数についてご紹介しました。制約がある中で、最大限に成果があるように企画されていると思います。あらためて「目的・狙い」「できること(やりたいこと)」「時間」等を確認しながら、最大限の効果が出せるよう、ご検討を進めてください。

今回は、当社で実施する際に実践している内容の概要をご紹介しましたが、個別に不明な点やご相談事項がある場合には、是非お問い合わせください。

本記事に関するご質問やコメント、疑問に感じた点がございましたら、ぜひ、お問い合わせフォームより連絡ください。最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社アイディアポイント
企画開発部
川村 明之

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